佐竹台の家

丘陵地の地形を活かした、緑豊かな住宅地に建つ住宅です。
この環境に馴染むように外壁は茶色がかった濃灰色としました

道路からの高低差は約2.5mあり、その差を利用して地下車庫を設けました

玄関扉と乳白ガラス横の壁はレッドシダーで造作しています
地下車庫から玄関ポーチへ直接アクセスできる階段も設けました

玄関の正面にはウッドデッキと枝垂れ梅

天井高さの差を利用して間接照明を設置しています

玄関付近の手洗いは帰宅時に便利ですね
着物の袖が引っかからない掘り込みハンドルを採用しています

着付け教室としても利用される和室
壁紙はウィリアム・モリスのデザインです

階段からは空が望め、光が落ちてきます

緑に向けて大きな窓を連続して設けました
窓に設置した花台は、腰かけて景色を眺める時にも役立ちます

朝日が差し込む食卓で、鳥のさえずりや四季折々の木々を愉しめます

隣家が近接する南側から光を取り入れるため、三角の高窓を設けました。

屋根に合わせた勾配天井が空間に変化をあたえています

階段横のアイアンの間仕切りはご主人さん力作です

photo: hiroshi nakazawa
千里ニュータウンは丘陵地の地形を活かした緑豊かな住宅地です。
この住宅はその一角の高低差のある敷地の建て替え計画です。
メインの道路からの高低差は約2.5mあり、その差を利用して地下車庫を設けました。
土留めを兼ねた車庫なので、その上の住居とも階段で行き来ができます。
樹木に恵まれた環境に馴染むよう、住居の外壁は茶色がかった濃灰色としました。
建て替え前、バルコニーから東側を見た時、素晴らしい景色が広がっていました。
この敷地には奥のもう一段高いところにも道路があり、その法面に施された植栽が、
道路に沿って手前から奥へと連なっていました。
さらに植栽の横には眼下の家々の屋根越しに遠くの山や空が広がっていました。
この景色を存分に取り込むため、リビングを2階に配し、東側には大きな窓を連続して設けました。
窓に設けた花台は、腰かけて景色を眺める時にも役立ちます。
最上階の利点を生かして屋根に合わせた勾配天井が、空間に変化をあたえ豊かにしています。
朝日が差し込む食卓で、鳥のさえずりや四季折々の木々を愉しむことのできる住宅です。